ネットのあちこちで「これはいいNICだ」「まさに鉄板、100Baseならこれで決まり」などと絶賛されているのを見て無性に欲しくなったので、PCワンズというショップで注文して買いました。バルクで2990円。「PILA8460C3 バルク」という商品名で載ってます。
プラスチックのケースにNIC本体と、WoLケーブル、ドライバCDが入ってました。でもWoLケーブルは端子に刺さらず・・・・・・。よく見ると端子の半田付けが下手くそで、物理的に入らないじゃぁないですか。自分で直そうかとも思ったけど、使わないのに保証失うのもアレだなぁと思ったのでやめておきました。
カードをPCIに挿してドライバ入れてさぁどうなる!と思ったらカードが認識されてない。これはどういうことと思えばただの接触不良でした。SE-150PCIをつける時もそうだったような・・・・・・。ケースの精度が悪いのかな?
カードをぐいっと押し込んで無事認識。IntelのサイトからProSetの新しい奴を落として入れてみました。ProSetの場所は探すと滅茶苦茶分かりにくくて、あまりの分かりにくさにAMD厨になりかねないのでリンク張っておきます。
それを入れると、各種設定の仕方が変わります。今まではプログラムやコントロールパネルに入っていましたが(←多分そうだった気がする)、ネットワーク接続のページにある「Intel Pro/100S」と書かれている接続のプロパティを開いて、右上の構成というボタンを押すとプロパティの画面が閉じて設定画面が開かれます。正直分かりにくい。
色々タブがありますが、詳細設定の所しか基本的に弄らないと思います。
沢山設定があるので、速度に影響しそうな設定を変えてみてベンチマーク(スピードテストでの計測)してみました。
スピードテストのサイトはRBBTODAYというサイトを使って計測しました。2,3回計ってそれを平均しています。一応計測と計測の間になるべく時間を空けないようにしていますが、誤差がかなりあると思うのでそれを知った上でご覧ください。
また、ルーターを通して計測していて、ルーターとパソコンのMTUは両方とも1492に設定してあります。パソコンのRWIN値はデフォルトの65535です(本当は増やしたんだけど変わってなかった)。ルーターは以前レビューしたBuffaloのBBR-4HGです。
(本当はノートと直結して計測しようと思ったけどそれだけの気力は無かった・・・・・・。)
まずは「TCP/IP オフロードのオプション」というところを弄ってみました。
オフロードというのは、CPUで処理するデータをカードに処理させるっていうことだと思います。TCP/IP チェックサム、IPセキュリティについては良く知らないので説明は略。でもオフロードをONにすると速度が向上すると説明に書いてありました。
では早速結果から。
IPセキュリティをOFFにすると速度が大幅に下がっています。ここの設定は両方ともONのままでいいみたいです。
次に、ものすごく速度に影響がありそうな「パフォーマンスの設定」というところを弄ってみました。
・アダプティブテクノロジー
ON/OFFを変えてみてベンチマークしてみました。まぁまずは結果から。
説明に「最適なパフォーマンスを確証するには、アダプティブ テクノロジを有効のままにします。」って書いてある割にはOFFにしたほうが速いみたいです。これは意外でした。
・パフォーマンスチューニング
速度を犠牲にしてCPUの負荷を減らすか、負荷を犠牲にして速度を優先するか、という設定。もろに速度に影響がありそうです。
なお、CPUの負荷についてはどれも同じようなものでした。ブラウザ上でのベンチマークだからでしょうか。多分、パソコンとパソコンを直結してベンチマークさせたらCPUの負荷の違いは変わってくるのではないかと思います。
ここはCPUがPentium4やAthlon64以上だったらネットワーク優先にして問題は無いんじゃないかと思います。
・送信記述子、集合バッファ
何のことかはさっぱり分かりません。でも弄ったら何か換わりそうな予感がしたので弄ってみました。
上の16/8がデフォルトなのですが、ここはデフォルトのままでいいみたいです。
・受信記述子
こっちもいったい何のことだって感じ。でもやはり弄ってみました。
どう読み取ればいいんだろう・・・・・・。たまたま96に設定した時が、他の設定で測った時と比べて調子が良くて、多ければそれだけ下りが速くなるという認識でいいのかな?よく分からないので96にしておきました。
・オンボードとの比較
使用マザーボードはMSIのK8N Neo Platinum Editionで、ネットワークはnForce Networking Controllerということになってますが、実際に使われているチップはMarbellの88E1111です。
というわけで、Marbellも悪いチップではないと思いますが所詮はオンボード。NICには勝てない見たいです。っていうかNICが勝ってて良かった・・・・・・。
最終的に、
- アダプティブテクノロジー ON→OFF
- パフォーマンスチューニング デフォルト→ネットワーク優先
- 受信記述子 48→96
にしておきました。むしろ受信記述子は弄らなくてもいいのではないかと思ったりしてますが、まぁそれはそれで。(何がだ)
結局の所、負荷が他と比べてどうかは分かりませんでしたし、元々パフォーマンスは悪くなかったので、このカードの効果も現時点ではあまり実感することはありませんでした。
しかし、少なくともネット上での評価はぴか一のこのカード。もしオンボードのLANで蟹の絵が書かれているRealtekのチップが使われていたら、このPRO/100 Sに変えれば突然接続が切れたりすることも無くなり、速度も向上すると思うのでお勧めです。
ただ1000Base対応製品が続々と登場しているこの時代ですから、将来的に1000Baseの環境を構築したり1000Base対応機器と繋いだりしたいと考えてるんだったら、100Baseのためだけにこのカードを買うのではなく、素直に1000Base対応のNICを買ったほうがいいと思います。まぁ当たり前か。ではこの辺で。