PIC用にRCDライタを製作! < ザッキ < トップページ

PIC用にRCDライタを製作!

 前々から「PIC?あああれね。なんか面白そうだけど、初期投資けっこうかかりそうだし難しそうだしねぇ」とちょっと後込みしていました。ですが物は試しと思い「PIC ライタ 自作」でググってみたらFENG3氏のホームページを見つけて、そこでRCDライタというものの存在と、ライタ自体がめちゃくちゃ簡単な回路で出来ていることを知り、「こりゃもう作るっきゃないな」という結論に至り、作りました。

 RCDライタとは、JDMライタっていうライタを進化させたもので、抵抗(R)、コンデンサ(C)、ダイオード(D)しか使ってないからRCDと名付けられたそうです。詳しい話は上のRCDライタのリンクから本家ページをご参照下さい。

 というわけで製作。上のページにはいくつかバージョンの違う回路がありますが、最新のVer2.5を作ることにしました。購入したパーツは以下。

PICライタ
 適当なサイズの基板
 20ピンICソケット
 抵抗 1k 3つ
 抵抗 10k
 抵抗 220
 可変抵抗 10k(千石の地下にいい感じのがあった)
 ダイオード 1N4148 50個入り(秋月で100円)
 ツェナーダイオード 5.1V
 ツェナーダイオード 13V(全然見付からなかった)
 電解コンデンサ 470uF
 積層セラミックコンデンサ 0.1uF
 D-Sub9pin端子
 D-Subストレートケーブル
 ケース(タカチのSW100 W65xH35xD100)
PIC
 PIC16F628A
 PIC16F873A
変換アダプタ
 8ピン合体ピン
 28ピンICソケット

 全部で2000円位だったと思います。PICが意外と高いのがショックでした。電子工作系のパーツって一つ一つはやすいんだけど、沢山使うから結局結構な値段になっちゃうんですよね。

 13Vのツェナーダイオードですが、たしかラジオセンターっていう名前の、あの駅のそばの細い路地低い天井で店がぎっちり入ってる所、あそこですあそこ、あそこのどこかの店で、店の前に立っていたおじさんに「ツェナーダイオードありますか」って聞いたら「型番は」って即答されて、「あ、あの、13Vの……」などというやりとりの末、手に入れました。

 実はその店、中学生のころ、他の店でこのおじさんの店を案内されて、おじさんにフォトトランジスタありますかって聞いたのはいいんですけど、「型番は」って即答されて、『適当なのでいいです』なんて答えたらまずいなと感じ、結局何も答えられずに逃げてしまったという思い出の店。今回は買えて良かったですわ。

 まぁそんなこんなで13Vのツェナーダイオードは見付かりにくいから頑張ってっていう話。

 あと、D-Subのケーブルは、千石の3号店か2号店で買いました。いろんなケーブルが安くバリエーション豊かに売られていて好きです。衝動買いで、USBの延長ケーブルを買っちゃいました。

 まぁそゆことで製作開始。作業場の風景。

 DSC05839.JPG

 まずは回路図を見て、どのように部品を配置していくか紙に書いてみました。あと、ソケット、LED、調節ボリュームとそれ以外の部品をふたつの基板に分けて、前者のよく確認したりいじったりする部分をケースの上に出し、それ以外はケースの中にしまう、という構造にしました。わかりにくいと思うので、下の方にある写真でも参考にしてください。

 それで、そのとおりに組み立てていきます。で完成。ここは写真とってなかったので割愛。

 次にケースの加工です。プラスチックケースなので加工も楽だろうなと思ったら、なんかしっかりしたプラスチック使っちゃってるし、3ミリくらい厚さがあって以外と大変でした。でも以前本棚作ったときに使った電動ドリルが牙を剥いた!もうあまりに簡単に出来て、昔金属ケースをピンバイスでちまちま穴空けてヘッドフォンアンプ作ったときの事を思い出すと虚しくなりました。

 DSC05840.JPG

 何故かミニ四駆の肉抜きを思い出した……。ピンバイス無かったのでやったことはなかったけど。

 そんで適当に削ったり穴空けたりして、完成。記事が全体的に適当過ぎなのは自分でも驚くくらいです。

 DSC05842.JPG

 DSC05844.JPG

 こんな感じ。ケースの蓋に穴を空けてアクセスしやすいようにしたのですが、もしかしたら基板を蓋の上に載せるだけで良かったかも……。あと6ミリ位のスペーサーをいれてあるのですが、無くても良いっていうか無いほうが使い易いかもしれません。

 DSC05845.JPG

 内部はこんな感じで、耐熱なんとかケーブルで配線。すずめっき線がビニールで包まれているケーブルで、すごく良いです。なんで買っておかなくてUEWなんて買っちゃったんだろうと後悔。全然皮膜がとけないんですよね。

 で、なんかある特定のPICを使う場合、別にアダプタを作らないといけないみたいだったので、専用の物を作りました。

 DSC05846.JPG

 DSC05848.JPG

 裏の写真は見にくいのですが、8ピンの合体ピンをつけてあります。基板は片面のでしたが、両面スルーホールの物にしたほうが作業しやすいと思います。あと微妙に配線が間違ってるので、あとで直しました。

 そして、ついにパソコンと接続です。ほとんど緊張と不安しか感じていませんでした。でもわずかに残った希望と期待が、俺の背中というか、パソコンの端子にプラグを挿すか否か躊躇していた手を押してくれました。そして接続。わーい何にも反応が無いぞー。でもパソコンは普通。

 そこで、PICを読み書きするプログラムで、試しに読み込んでみました。するとどうでしょう、黄色いLEDが光りました!

 DSC05849.JPG

 いやぁ嬉しかったですよ。そしてとてつもない安心感。飛び散ったプラスチックの屑とか飛散した抵抗の足とかの掃除なんてどうでもよくなる感じ。

 まぁそんなこんなでちゃんと作ることが出来てよかったです。まず手始めに、温度計と湿度計でも作ってみようと思っています。んー、でも本当のスタートは、LEDを点滅させることから始めます。いや、その前に5Vの万能電源装置みたいなの作りたいな。ではそんな感じで。

 2008/01/01 追記

 なんか動かしていると電圧が下がってしまうので、コンデンサを2000uF程度のものに変えました。電圧降下の速度が低くなりました。長時間にわたる書き込みの場合、電圧が下がってしまったことが原因で書き込み失敗になる可能性があります。(よく調べていないので多分、ということで……。)

カテゴリ / 2007/06/04 21:16 / Permlink / WEB拍手

ページ上部へ

トラックバック

この記事のトラックバックURL

ページ上部へ

コメント

コメントを投稿する

名前

Mail

URL

情報を登録する

ページ上部へ

PIC用にRCDライタを製作! < ザッキ < トップページ